HCD基礎検定に合格された神谷アキヨさんに、受験の動機や勉強方法、今後の取り組みなどについてお話を伺いました。神谷さんは、KDDI株式会社DX推進本部で企画を担当されています。
今担当されているお仕事のことを教えてください。
法人のお客様との共創検討としてサービスの企画検討などを行っています。
サービス企画では、お客様にヒアリングなどのニーズ調査も行いながらサービスとして組み込む機能などを決めています。
私はビジネスサイドの企画がメインなので、企画検討した内容をもとに技術のメンバーの方と一緒に作っていくかたちです。
HCD基礎検定を知ったきっかけと、研修や検定がいろいろある中で今回HCD基礎検定を受けようと思った理由をお聞かせください。
所属している組織の中で、「こういう検定があります。費用は会社が負担するので受験したい人は申し込みましょう」という案内があって、それがきっかけで申し込みました。
HCD基礎検定以外にも、サービスデザイン関連の研修の募集が他にもあったので、その中の1つとして今回受験しました。
申し込んでから、どのくらい勉強されましたか?
映像とテキストの教材が公開されたのが、テストの2週間前だったと思います。
教材が公開されてから、各10分ずつぐらいの映像を5つ見て、テキストは印刷して読みました。
事前に提供された映像やテキストでの勉強以外にも何かされましたか?
ちょうど同じタイミングで別の社内UX研修も受けていて、それが内容的に少し近かったので参考にしました。あとは、サービスデザインの書籍などをたまに読んでいたりしたので、それも参考になったかなと思います。
今回勉強される以前から、HCDに関して勉強していたり経験があって知っていたことなどはありましたか?
デザインシンキングなどの研修を受けたり、ミニワークショップなどに参加した経験はあります。そのほか、お客様と一緒にユーザーストーリーを並べて、課題などを書き出すようなワークショップをやったこともあったので、受験前に一部知っていたことはあります。
ただ、それは体系的に学んだというよりも、ポイントをつまんで知っていたという感じでした。
受験された印象を聞かせていただけますか?
受験してみて、テキストと映像には載っていない設問として、こういう場面ではどう対応すべきかという設問も多かったなと思いました。
書かれていないことが多かったという中でも見事合格、おめでとうございます。合格した時の気持ちを教えてください。
そうですね、合格して嬉しかったです!受験直後に合否がわかると思っていたら、後日合否がわかるということで、落ちたらどうしようと思いドキドキしてました。
これまでの勉強内容や合格されたことを元に今後こんなことをしたいといった、抱負などはありますか?
テストの範囲は概要的な内容だったと思うので、今後の対応業務に応じて必要な項目を深掘りしていきたいなと思いました。それを理解した上で、お客様向けのサービス検討に活かしていきたいと思っています。
サービス開発の時に外部のデザイン会社に頼まれる機会もありますよね。そのような場面ではどのように活かせそうでしょうか?
「なぜそのような画面にしたいか」という理由を、言語化してお伝えするところに活用していきたいなと思いました。
事前学習や試験問題を解く中で、「ああ、そうなんだ」と新たに気づいた点として記憶に残っていることはありますか?
テキストに、テクニカルライティングやUXライティングの話があったと思いますが、ちょうど業務の中で、お客様向け画面の中の日本語の表現をどうすべきか検討していたんです。ライティングにもそのような技術があるんだということを知らなかったので気づきがあった点として印象に残っています。
今回、勉強や受験などを経験されて、他にも受験を薦めたい人、こんな人がチャレンジするといいのではと思う人はいますか?
サービス企画をされている方におすすめしたいと思いました。体系的に学び直せることで、普段の業務に活用できる場面もあるのではないかと感じています。
(聞き手は、NTTコミュニケーションズの池 久美子さんです)
2024年1月